(6日)つ

  • 今期、津での非常勤講師の仕事もあと4週。今週はJ・S・ミルとA・べーベルの「婦人解放思想」(といわれていた時代の思想、という意味で)を紹介した。今回の講義に参加した女子学生にとって、女性解放思想のテキスト読みをする事自体、ほぼ初めてだったようで、おおむね好評だった。
  • 今回私は、改めてミルの『女性の隷従』とべーベルの『婦人と社会主義』を読み直したが、19世紀後半の本は思えぬほど、今でも威力のある指摘が多い。でも、大半の指摘が21世紀の今でも通用するというのは、どうしたことだろう。もちろん、両者の生きた時代ゆえの諸制限も実感するが。
  • で、学生に段落や項目ごとにテキストを読ませていくと、大半は声がガラガラである。教室中に風邪のウイルスが蔓延している。私も今日から体内に、昨日までとは違うウイルスが侵入したのを感じている。昨日までと全然違う風邪の諸症状が出てきたのだ。とうとう風邪薬に手を出すかどうか、悩んでいる。