(13日)三重短期大学で講義。

  • 雨の中を津まで行くのは、旅行でもない限り、あまり楽しいものではないが、でも仕事はきっちりした(つもりだ)。配布したプリントは9枚(うち両面刷り7枚)。「母性保護論争」の経緯と主な内容について、時間の限り説明していった。
  • 現在のフェミニズム論や「男女共同参画」に対する賛否の議論においても、「母性保護論争」と同種の構造が時々見受けられる。男女同権の理想を掲げて、理想に背く(ようにみえる)要求を退けるのか、それとも現状の緊急対策こそ第一義なのか。現在の「共同参画」の理念は、後者よりもむしろ前者に重点を置いているが、経済格差の広がっている日本社会では今こそ、後者の「どう守るか」という視点がないと、女性から先に「ワーキングプア」を量産していくことになる。果たして安倍内閣にそのような視点はあるのか。どうやら「愛国心」を基本法にねじ込むことと、「防衛省」に格上げすることが優先されているようだ。ある意味、分かりやすい内閣だ。
  • 夜、相方の妹さんから贈られてきたワインで乾杯。二人でボトル一本を空けてしまった。