「健康情報番組」との付き合い方を再考する時が来た

  • 今夜の9時から、「納豆ダイエット」でっちあげ問題で関テレの毛利八郎アナが謝罪コメントを話していたが、千草「シーチャカ」宗一郎社長が出したプレスリリースを少し詳しくした程度だった。どうやら、制作会社のさらに下請けが、いろんな納豆に関する健康効果の研究者発表をつぎはぎにして、まともな調査も行わず「納豆ダイエット」という虚像を作り上げてしまった、というのが調査結果らしい。
  • 私は7日の「あるある」を見ていたし(よく考えれば私の講演会の前々日だったが、相方がこの番組をよく見るので一緒に見ていたように思う)、そして我が家の食卓にも、今まで以上に積極的に納豆を食卓に並べるようになっていた。私は「テレビ番組の貧弱な実験だけでなく、私の身体で試してやろうじゃないか」という気持ちもあった。
  • 結果は、全国の「納豆ダイエット」挑戦者とおそらく同じで、見事に太った。私は元々納豆が好きなので、「毎日納豆を食べて良い」のは有り難かった。結果、カロリーオーバーである。あたりまえだ。奇跡も何も起こらなかった。
  • 昼間毎日やっているのも含め健康情報番組は多々あるが、今回の騒動で(とりあえずは民放の)健康情報番組の「質」とはこの程度であり、女性週刊誌のダイエットサプリメントの嘘くさい「使用前」「使用後」写真と大差はない、ということを晒してしまった。
  • テレビ制作側の、マスメディアの影響力に対する認識の低さに驚かされる。一体、この騒動で何人の人間(企業を含め)迷惑をかけたと思っているのだろうか。今日以降、全国でだぶついているであろう納豆を、小売店はどうすればいいのか。大増産体制に入ってしまったメーカーは、誰に損害賠償を求めて良いのか。考えれば考えるほど、ひどい話である。