(9/13)疲れが抜けず、音楽を聴く

  • 昨日は一日疲れをひきずった。朝食を摂って猛烈に眠くなり、昼食を摂ってはお腹を壊した。安倍前首相ではないが、私も小さい頃からお腹は緩い方だった。だからといって仕事は絶対に辞めない。仕方なく朝から半日、DVDのバックアップと編集とダビングをやっていた。
  • 吾妻ひでお氏のHPで先月のスケジュールの結果がイラスト付きで公開されていた。氏は如何にも夏は仕事の能率が落ちそうな印象だが、仕事はそこそこに読書は猛烈なペースで続けたようだ。あの先月のとんでもない猛暑で、よく読書を続けられたものだ。来年以降、夏の課題は「いかに8月に仕事をしないで済むようにするか」だと思った。本当にお金を貯めて長期間、高地へ避暑する必要があるのかもしれない。
  • 11日までの旅の間、新幹線の移動中に本を一冊だけ持って行った。一緒に行った相方は電車に10分乗ると寝てしまうので、車中ではあまり会話が出来ない。このメモ帳でも随分前に紹介したが、南有哲『民族の理論』(文理閣)を読み直していた。最初に読んだ印象とは少し違ってきて、一つ一つの論文がコンパクトなため、もう少し続きを知りたいと思わされることも少なくなかった。
  • 1930年代以降の日本における「マルクス主義民族論」に対する理解の多くは、スターリン民族論とほぼ同じものと考えていた可能性がある。特にマルクス主義に詳しくなかった論者の場合はその可能性があるだろう。次の論文の一つのヒントにはなりそうだと思った。
  • 今日の予定は、明日からの授業の準備。それだけ。でも、それだけでは能率も上がらないので、借りているCDを聴こうかと思っている。先週は行きつけの店がレンタル半額キャンペーンだったので、村治佳織上松美香を何枚か借りてきた。他にもポプコンのオムニバスやライブ盤を借りた。「ヤマハポプコン」は、私の世代では「ギリギリ知らない」世界である。上の兄姉でファンがいたら聴いていたかもしれないが、リアルタイムで自分から聴くことはないだろう、という世代である。だからこそ新鮮で面白い。
  • 先週は「チューインガム」(大阪府豊中市出身)のベスト盤を二種類借りて聞き込んだ。このグループの「リルケの詩集」という曲の存在を、知り合いである名古屋のクレープ店店長から聞いたのだが、それ以来アルバムを探していたのだ。この「リルケの詩集」というタイトルについて、私の頭の中で「どこかでリルケやその詩集をテーマにした曲があったはずだが…」と思った。そして記憶が繋がった。渡辺美奈代(元おニャン子クラブ)のソロファーストアルバム「Alfalfa」の収録曲に「リルケの栞」というのがあった。この詞は秋元康が書いている。チューインガムの第六弾シングル「リルケの詩集」が発売されたのは1974年2月21日、秋元は1956年5月生まれなので、まさに学生時代のまっただ中ということになる。
  • 少なくとも私たちの世代でオーストリアの詩人ライナー・マリア・リルケの名を聞いて「青春時代の思い出」を想起する者はほとんどいないだろう。しかし秋元の世代はそうではないのかもしれない。「リルケの栞」は別に聞いてもらわなくても良いが、「リルケの詩集」の方は是非聞いて頂きたいと思う。