(12/30)今年最後の忘年会

shinyas2007-12-30

  • 今日は朝からDVDの編集。合計60時間分ほどを処理。これで年末年始特番の録画分のHDD容量は確保できたはず。
  • 夕方から二人で忘年会へ出かける。鷲原先生ご夫妻(と書くと年配のご夫婦のように聞こえるから不思議だ)、というか大学院時代からの飲み友達の集まりと一緒に、北堀江の「カフェ・アブサン」へ。(写真は妖しい光を放つアブサン。角砂糖にアブサンをかけ、それに火を付ける)
  • アブサン」とは、アルコール度数の高い薬草リキュール。19世紀、文人や芸術家を数多く虜にした酒と言われる。これを何種類も飲ませる店は少ない。東京ならいざ知らず、大阪ではこの店ぐらいではないだろうか。この店に一度行ってみたいと考えていた久仁子さん(旧姓・蓑川)の希望でもあった。ちなみに、「みのかわさん」(と、私たちは今でも呼んでしまう)は美術史研究者であり、彼女が大学院で修士論文を書いたテーマは、エドガー・ドガの「アプサント」を題材としたものである。
  • さて、話をお店に戻す。店の雰囲気は独特。外国人が多数出入りする。この店もサーバーで生ギネスを飲ませてくれる。1パイント800円は安い方である。店の名前になっているアブサンは一杯千円前後が相場。試しに一杯飲んでみれば、話の種にもなるだろう。料理もハズレが無く、クスクスやムサカ、シュニッツェル等、多国籍な料理が揃っている。そしてこの店は「水タバコ」を飲ませてくれる。私に喫煙の習慣はないので興味もないが、隣のテーブルの若いサラリーマンがコーラ一杯を注文して、水タバコを深々と吸い込み、そのタバコをお代わりまでしていた。その男性が「イッた」ような目をしているのを見て、私はゾッとした。中近東では普通の風景なのかもしれないが、私にはアヘン窟にいるような錯覚を覚えた。酒もタバコもそうだが、依存状態になった人間の目は怖い。
  • 集まった面子の話に戻すが、昔話に花が咲いた。たとえばこの四人を含めて、「みのかわさん」の頃に大阪・淡路のマンションに集い、2002年のサッカーワールドカップ観戦会をやったことがある。懐かしい学生時代の思い出。互いの近況も。今日欠席となったHさん(美術史専修の友人)が、かねてから交際していた男性との結婚が決まったことも聞いた。その彼は司法試験に合格したという。
  • 二次会は心斎橋でカラオケ。私は「燃えよドラゴンズ2007」や「名古屋はええよ!やっとかめ」など、「山本正之メロディー」(まるで「古賀メロディ」のようだが)を歌った。鷲原先生がどういう曲を嬉々として歌っていたかは、個人の名誉のために伏せる。
  • やっと今年一年が終わりを感じさせる、まさに「忘年会」に相応しい盛り上がりをみせて、終わっていった。帰りの電車の中、熟睡する相方の隣で私は思わず、佐野元春の「WILD HEARTS 〜冒険者たち」を口ずさんでいた。この歳になって書くのも何だが、私たちは一年一年、「大人」になっている。そんな気がした夜だった。