(1/5)「ひこにゃん」頼みでは寂しい

shinyas2008-01-05

  • 朝から彦根へ。「青春18きっぷ」を使って日帰りで二人で出かけた。目当ては彦根城および周辺の寺社めぐり。もちろん「ひこにゃん」も見てやろう、と思っていた。今年初のお目見えらしい。
  • 以前に一度、彦根城の近くまで出かけたことがある。関大の院生時代、鰺坂ゼミ・渡辺ゼミ合同で、関大の施設「彦根荘」に一泊した。渡辺先生持ち込みのお気に入りの赤ワインとともに、すき焼きを堪能したのだった。その旅の際に、井伊直弼像などを見学したことがある。しかし、城内を詳しく観光するのは今回が初めてだ。
  • 彦根城は殆どの施設が江戸時代の建立でありながら、明治に何割かの施設が取り壊されていることを知る。また、城周辺の幕末建設の家老の屋敷が朽ち始めているのを見る時、こういう施設をどう残すかについて考えさせられた。
  • 城の帰り、昭和に整備されたと見える市内の商店街の寂れ具合にも驚かされた。城下は典型的な「シャッター通り」である。殿様もさぞ悲しまれるだろう。今や観光の目玉は、城の有料区域内に現れる一体の着ぐるみ「ひこにゃん」の活躍にかかっている。しかし、「ひこにゃん頼み」ではいかにも心細い。ブームも程なく去るだろう。次の一手はあるのだろうか。いや、「次の一手」という発想自体がおかしい、という意見もあるだろう。そんなことを考えさせられた彦根観光だった。(写真は天守閣前広場から見た彦根城天守閣。この広場に土日祝、着ぐるみ目当てに観光客が集まる)