筑紫哲也氏の訃報

  • NHKニュース9」はキャスターがコメントを寄せ、「報ステ」はトップニュースで長時間の特集。「NEWS ZERO」もキャスターがコメントを寄せ、本家のTBS「ニュース23」はトップは勿論、後半にゲストを招いて大特集だった。が、FNN「ニュースJAPAN」は「フラッシュ」扱い。まあ、そんなものか。
  • 叩かれようが、罵られようが、「自分はこう思うが、あなたはどうだ」というスタンスをテレビでやり続けることは至難だったろうと思う。また、それをやり続けられた環境が羨ましいとも思う。彼の「論」へのこだわりは、私が今、大学で教えている内容にも通じている。日本はまだまだパブリックな言説の操り方、扱い方が下手だと言わざるを得ない。それはテレビ・ジャーナリズムで顕著だと思う。筑紫氏も上手とは言えなかったかもしれないが、「論」を出し続けてきたことはもっと評価されても良い。テレビのキャスターを何年もやれば「論」が身につくわけでもないのだから。