否決は当然だとしても

  • 出してきた資料はウソだらけ、継続審議も認めず、どうして三分の二を押さえるつもりだったのか。それにしても総数112のうち、こんな案に46人もの議員が賛成したことの方に驚く。
  • 府庁移転問題は会派や議員で対応が分かれたが、先日(21日)はもっと露骨に拒否された案件があった。知事が予算案に盛り込もうと目論んでいた大阪府の医療費助成削減だ。大阪府の医療費助成の内容は、障害者や高齢者、乳幼児など約58万人が対象で、本来1〜3割の自己負担を1回500円の負担で済むよう府が助成しているものだ。それを一回の患者負担を800円に上げることで予算を削減しようというものだったが、自民、民主、公明、共産がすべて反対に回って、案を出す前に見送られた。これが通っていたら、5億円弱の予算削減になったらしい(asahi.comの記事)。未曾有の不況という「寒風」が襲っている最中、最も弱い立場にある者の負担金を値上げするというアイディアはどこから生まれてくるのか。人間が思い付く限りの最も寒い政策である。実際のところ、失業による診療抑制によって重病化が進行する事態も懸念され、逆に緊急措置でも助成を増やす政策に転換しないといけない事態だろうと思うのだが。
  • いかがですか、他府県の皆さん。こういう大阪府に住みたいですか?