市井のイデオローグたち

  • 先月あたりから、私の周辺でも総選挙の話題が増えてきた。色々な人から色々な「論理」を聞いてきたが、どうも「民主党ではダメな理由」を聞かされる機会が多い。それが揃いも揃って(言い方が厳しくて申し訳ないが)根拠の薄弱な珍論ばかりなのだ。少なくとも私にはそう聞こえる。具体的に書くと私の周辺の誰が言ったことか分かってしまうので書けないが、とにかく奇妙な物ばかりだ。「その弱点は自民党政権でも同じだろう」とか「その問題を作り出したのはこれまでの与党だろう」というような理由を、民主党が政権維持できない理由に含めている。日本がこのような状況になってもなお、自民党政権でいてくれた方が自己財産を保全できる?「ステイクホルダー」なのか、あるいはその「ステイクホルダー」に納得させられた人なのかは不明だが、正直見苦しい詭弁が飛び交っている。
  • 権力との癒着関係を手放すことで莫大な損害を被る人間たちがたくさんいるだろうし、その「当事者」たちはそれこそ死に物狂いで権力との癒着を死守しようと、どんな理屈でも虚偽でも、恥も外聞もなく流布し続けるだろう。前の参院選でも、うちのマンションに不思議な違法ビラがたくさん投げ込まれたが、今回も怪しい印刷物をたくさん目にすることだろう。イデオローグが珍論を叫べば叫ぶほど、焦りの色が濃いというサインなのかもしれない。