朝から嵐のまま

  • 朝の散歩は中止。外へ出たら看板でも飛んできそうだ。午前中はもっぱら寒さを凌ぐことに専心。合間に9日のPP作成。
  • 夜の研究会はお休みさせてもらうことにして、午後は図書館へ本を探しに行く。もう少し「女性の人権」について、論理形成の歴史を蓄積しておきたい。
  • 図書館では、DVに関する本をさらに2冊、セクハラ関連の本では『京大・矢野事件』(小野和子編著、インパクト出版会)を借り、一気に読み終えた。「このような事件は幸運にも明らかにできただけであって、全国の大学で明るみに出ることなくもみ消されている」と確信する。
  • 他、沼崎一郎氏の著作(『キャンパス・セクシュアル・ハラスメント対応ガイド』嵯峨野書院、『なぜ男は暴力を選ぶのか』かもがわブックレット)が参考になった。男性執筆者の場合(沼崎氏の他、岩波新書『壊れる男たち』の金子雅臣氏など)は、ハラスメントが男性自身の問題であることを的確に押さえていることが多いので、男子学生に「自分の問題」として受け止めてもらえるアプローチが出来る。
  • 成り代わり得ない他者が抱えている問題を「自分のことのように」受け止めることが出来るのは、人間の脳がもつ優れた能力の一つだと思うのだが、それはある程度の訓練を要する。男子学生に「女子学生はあらゆる生活部面で、これこれこういう被害に遭っている」という説明の仕方をすると、大きく分けて二通りの反応がある。一つは「俺はそんな悪い事やってない(だから関係ない)」、もう一つは「そういう被害に遭う女性たちは『可哀想だ』」。いずれも間違っている。それを男子学生に理解してもらえるならば、私の話の半分は成功している。