(2/4)研究会
- 朝から掃除。リビングが少し広くなる。昼はずっと昼寝。眠ってばかりの日曜。
- 夕方から森ノ宮で研究会。鰺坂真先生による報告。ロバート・R・ウイリアムズ編『リベラリズムとコミュニタリアニズムを超えて ヘーゲル法哲学の研究』(文理閣)についての感想を話し合った。この翻訳書は牧野広義先生が翻訳に参加されている。(他、中村浩爾、形野清貴、田中幸世各先生による訳)
- 1998年のアメリカ・ヘーゲル学会第15回大会での研究報告を元にして編まれたこの研究書には、現在私が取り組んでいる研究テーマに関わる論点である、「『法哲学』における憲法体制と国民精神の関係」について興味深い提示や示唆がなされている。ヘーゲル研究者ならずとも、国家や法、権利、倫理、民族などに関心をお持ちなら、まずは手にとってページをめくって頂きたい。目次は以下の通り。
序文 ロバート・R・ウイリアムズ
第1章 ヘーゲルによるカント道徳性の批判的獲得 アーディス・B・コリンズ
第2章 制度的規範性 −−権利・法の実定性 ケヴィン・トンプソン
第3章 政治的アイデンティティとそれをもたらす絆についてのヘーゲルの思想 マーク・テュニック
第4章 ポストコロニアニズムと権利 リチャード・ディーン・ウィンフィールド
第5章 身体における自由 −−ヘーゲルの「抽象法」における権利の主体および所有の客体としての身体 アンジェリカ・ヌッゾ
第6章 ヘーゲルの刑罰正当化論 ダドリー・ノールズ
第7章 戦争、奴隷制、そしてアメリカ南北戦争のアイロニー −−哲学的一分析 ローレンス・S・ステペルヴィッチ
第8章 ヘーゲル政治哲学における社会契約論と承認の政治 アラン・パッテン
第9章 貧困問題の解決策を示唆するヘーゲルの見解 −−責任ある消費者と市民社会における人倫的なものの回復 ジョエル・アンダーソン
第10章 法、文化および立憲主義 −−ヘーゲルとハーバーマスへの評言 アンドリュー・ブックウォルター
第11章 ヘーゲル法哲学における国家の(諸)目的 ディヴィド・C・ダースト
第12章 ヘーゲル、ロールズ、そして理性的国家 スティーヴン・ホールゲイト