(時論)再び「産む機械」発言について

  • 昨日我が家のポストに入っていたミニコミ紙のコラムで、柳沢発言は自民党の「ジェンダーフリーへのバックラッシュ体質が背景にある」(『千里タイムス』2月2日号)と書いていた。
  • 実は来月、私は某所でこの問題について小さな研究発表をする予定である。この暴言自体についてではなく、安倍自民党の「バックラッシュ」の圧力の下で政府が「少子化対策」「共同参画」をやろうとすると、どういう問題が発生してくるのかについてである。柳沢暴言はその状況下の必然的な一帰結である。総理が柳沢大臣の暴言を擁護する理由は、暴言と総理の頭の中にある「女性政策」とが、さほど違わないからだ。ジェンダーフリーを敵視し、その運動を真逆の「ポル・ポト」になぞらえてみせた安倍晋三氏だからこそ、柳沢氏を護ろうとする。柳沢厚生労働大臣が現在もその職を辞さないのは異常であるが、その理由は「安倍内閣だから」としか言いようがない。