(2/7)本を読もう

  • 朝5時半起床。寝たのが午前1時過ぎ。途中、二度起きた。目覚めが良いはずもない。でも一日は始まっていく。
  • DVDのドキュメンタリー編集を数本行った後、録画しておいた海外ニュースを見る。この辺りは日課アメリカでは反戦気運が盛り上がりながらも、ブッシュ大統領は国防予算をさらに大幅に増やそうとしている。これでは「先軍政治」じゃないか。
  • 隣のマンション跡地は、一日も空けずに今度は新マンション(と思われる)建設工事が始まっている。見晴らしの良かった生活も時間の問題で消滅する。
  • 資料を2,3冊、2穴ファイルに綴じた。4月からの「女性学」講義についての資料はほぼ揃った(はずだ)。あとは私がレジュメを執筆するだけだ。
  • 昨夜、昨日買った文庫本を少し読んだ。ヘルマン・ヘッセ車輪の下である。たぶん私はこの作品を読むのは初めてのはずだ。ドイツ哲学に関心のある生活は、必ずしもドイツ文学に親しむ環境に置くとは限らない。ふと、主人公ハンスの苦悩を読みたくなった。
  • 忘れないうちにメモしておくと、先週の火曜日も本を買った。岩波文庫の一月の新刊倫理学(一)』(和辻哲郎)、『啓蒙の弁証法』(ホルクハイマー、アドルノ)、平凡社新書『占領下パリの思想家たち』(桜井哲夫そして、ちくま新書『輸入学問の功罪』(鈴木直)である。
  • 最初の2冊は当然常備すべき本として。そして桜井氏の本は、同じ平凡社新書『戦争の世紀』『戦間期の思想家たち』とも読んでいたので、これも当然買った。20世紀前半、二度の大戦に揺れたヨーロッパ知識人たちの生き様を、一種の歴史読み物として描いているシリーズである。現代フランス思想に興味のある人が入門的に読んでも良いだろう。
  • 『輸入学問の功罪』は、現在の私にとって「手に取らざるを得なかった」本だった。カントやヘーゲル哲学書に誤訳や読みにくい訳が多く、なぜそれらが戦後になっても改善されなかったのかについて、氏がドイツと日本ナショナリズムや国家の近代化過程と関連させて論じている。私はこの本から読み始め、数日間、電車の移動中はこの本とともに過ごした。なぜ三木清が高畠素之の訳を非難したのかなど、何ヶ所か疑問に感じる結論づけがあったが、それを除けば学ぶべきポイントの多い本だった。