(4/7)研究会で相談

  • 今日は月一の「ヘーゲル論理学研究会」。来月以降からの内容について相談。結果、「小論理学講義(1831年夏学期)」の仮訳を使用して『小論理学』のテキストと並行にヘーゲル最晩年の論理学理解を深めていこう、ということになった。
  • 研究会の終わりに、参加者間でウイルス対策や、OSの話題でひとしきり盛り上がった。一言で言えば「データを流出されないように安全に大学の業務をパソコンで行うにはどうすればいいか」という話題だ。例えば学生の成績をパソコンで入力することは珍しくなくなったが、私立大学は安全面を考えて「フロッピーにデータを入れて郵送」など、オフラインでやりとりするのが多数だが、某国立大学では成績もパスワードを使って暗号化し、ネットで送ることが多い、などなど。大学の教員がパソコンを使えないと仕事ができなくなってきたのは、この10年ほどだと思うが、ワープロ専用機すら使ってこなかった年配の先生方にはきつい話だろうとお察しする。「PC帝国主義」はこれからも続きそうだ。
  • 夜、月曜の講義の準備。導入部とはいえ、イントロは手を抜きたくないので、あれこれ悩む。以前アマゾンで買った、東北大の沼崎一郎氏の著書(『「ジェンダー論」教え方ガイド』フェミックス)を読んでみる。ご自身のジェンダー論講義のノウハウを語っているのだが、結論から言えばあまり参考にならなかった。すでに私が独自に取り入れていたことをやっておられたり、私が学生から指摘を受けて止めたことでも、この先生は学生の苦情を受け流してそのままやられているようだ。他にも、いくつかの点で私には納得のいかない教え方をされている、と感じた。
  • いずれ時間を取って、私がこの数年読んできた「ジェンダー論」関係の著書のうち、疑問に感じている論点を一つの文章に纏めたいと思っている。それを世に出せば「バックラッシュ勢力に手を貸すのか」と非難されそうだけど、あくまで私がしたいことは「ジェンダー論」の議論の発展にあって、「バッシング」の揚げ足を取られない議論の構築にある。