(4/16)第二講終了

  • 昨日はHPXのために徹夜。なんとか火曜日に進行する範囲の準備はでき、正午過ぎに添付ファイル送信。
  • 土曜の夜に作成しておいたPPとプリントで、大阪薬科大学で第二回講義に向かう。出勤が先週よりも遅くなった関係で、印刷物でドタバタするもギリギリで教室に滑り込む。今週も4種(うち両面3枚)。こんな手の込んだ準備は非常勤だからできる、とも言える。専任になったらもう少し簡略化しないと私が過労で死んでしまう。
  • 今日は先週と比べ、どっと学生が増えている。理由は簡単で、先週はまだ履修登録締切前だったからだ。つまり「登録前だから一回目は行かなくても良い」(怒!)と思っている学生と、別の選択科目を試しに見に行っていた学生と、純粋に何らかの事情で来られなかった学生が、今週プラスアルファされているわけだ。
  • 教室がにぎやかになると、当然騒がしくもなる。「私語の学生を注意して欲しい」「寝ている学生を注意して欲しい」という要望が届く。私語は可能な限り注意するが、寝ている学生はどうだろう?形式出席点など微々たるもの(私が担当する「女性学」では100点満点で1回出席につき1点しか与えていない)だから、成績が悪くなるのも「自己責任」だ!…では、ダメかな?
  • それにしても、学生に注意せねばならない事が増えた。昔はいちいち「携帯電話を切れ」だの「代返するな」だの注意しなければならなかったのだろうか?「常識」でそういうことはやってはいけない場、という暗黙の了解があった気がするのだが。もちろん今でも大半の学生に「暗黙の了解」は通じる。そこは誤解の無いようにして欲しい。ただ、じわじわとそういうのが通じない学生が増えているのは確かだ。これはどこの大学でも感じる。
  • 第一週と第二週の間に履修登録が行われると、第一週と二週では相対的に学生の科目への関心がぐっと下がる。女性学には何の関心もなく、「やむを得ず履修登録した」学生が流入してくるからだ。そういう学生の感想文に書かれる「ジェンダー・バイアス」は露骨である。試練を与えるかもしれないが、これまでメディアや友人たちらによって吹き込まれた「モテ男・モテ女」の価値観が、いかに差別や暴力を助長するかという議論に毎週、その学生はついていかねばならない。何割かは脱落していくだろうが、最後まで「戦い」続けられたのなら、それだけでも褒めようと思っている。
  • 大学という場は、論理VS論理の「仁義ある戦い」である。「論理を憎んで人を憎まず」。社会へ出てセクハラやレイプの加害者・被害者になる前に、教育の場でできることを追求していきたい。どの講義でもそうだが、教育はその学生の人生を左右する可能性があることを意識しなければならない。
  • 講義後、一時間ほど講師控室で学生の感想文に目を通す。あまりに書き込みが多いので、一時間でも読み切れず。彼ら彼女らの小中高での「ジェンダー・バイアス」体験談は極めて具体的で興味深い。おそらく今週の感想文だけで一冊の本になるだろう。こういう体験が固定化された性別役割観念の存在に気づくきっかけになるだけでも、人生観は随分変わるはずだ、と私は信じている。
  • 帰宅後、空腹だったが、あまりの疲れで夕食を満足に食べられず、爆睡する。