(choice)学生が選んだ「女性学」読書感想文の課題図書

  • 私は今期の学生に二十数種類の課題図書を提示し、どれでも選んで良い、とした。理由は二つあって、一つは2,3種類に限定してしまうと、たとえ図書館に本が所蔵されていても、ほとんどの学生が読めないことになり、書店への注文も同じ本に集中するため提出日まで入手できない、という事態になることを避けたためである。もう一つは同じジャンル(例えば性暴力)でも複数の本を提示し、様々な角度からの研究があることを学生に知ってもらいたかったからである。だから私が部分的に賛同できない主張をしている本もリストアップした。学生がそれを読んでどう思うかも興味があった。
  • さて、学生がどの本を選んだのか。ベスト5を紹介したい。
  • 1位(30名):金子雅臣『壊れる男たち −セクハラはなぜ繰り返されるのか−』岩波新書)、2位(22名)上川あや『変えていく勇気』岩波新書)、3位(17名)森永卓郎『〈非婚〉のすすめ』講談社現代新書)、4位(13名):中野麻美『労働ダンピング岩波新書)、同点5位(9名):草柳和之ドメスティック・バイオレンス新版 男性加害者の暴力克服の試み』岩波ブックレット〉、森岡正博『感じない男』ちくま新書
  • 新書が上位を占めたのは、やはり読みやすさ、そして入手のしやすさであろう。ハードカバーも何割かは提示したのだが、いずれも下位に沈んだ。