(9/16)「モディリアーニと妻ジャンヌの物語」

  • 9月16日は、次に大丸梅田店で「モディリアーニと妻ジャンヌの物語」展。ジャンヌ・エビュテルヌの作品を見るのはもちろん初めてだった。先日旅行した北九州で、北九州市立美術館のモイーズ・キスリング展を見てきたので、同時代の二人の画業は特に興味深く見ることが出来た。こちらは百貨店の展覧会のせいか、壁に書かれた説明は極めて読みやすく、おそらく高卒程度であれば(使用されている漢字も含め)すべて意味が分かったであろう説明だった。大衆に見てもらおうとするならこうでないといけない。こちらはミュージアムショップで絵葉書だ、A3の画用紙絵だ、と色々買ってしまった。安い額を買ってきたら、私の部屋でジャンヌが微笑む日も近い。
  • 展示内容は、デッサンやエスキス、クロッキー帳や葉書の類まで展示されていて、二人の死後も大切に関係作品や書類が保管されてきたことを物語っており、ジャンヌの作品も含めて「もっと知りたい」という欲が湧いてくる展覧会であった。
  • モディリアーニの死後二日で、ジャンヌが二人目の子を身ごもったまま飛び降り自殺したという話はあまりに有名だが、なぜモディリアーニは「伝説」と化し、ジャンヌの才能は忘却の中へ消えていったのか。この時代の画家が「女性」であったがゆえに被った運命や災難、といったものに少し興味を持った。ロダンに「捨てられた」カミーユ・クローデルなどは有名な部類だろうが、他にももっと沢山居たのだろう。女性学が発掘すべき課題はまだまだ多い。