(9/18)やはり高い評価は有り難い

  • 一昨日は風邪気味をおして美術館めぐりをしてきたために疲労が堪えたが、昨日は家で休養だと決め、ゆっくり出来た分、随分回復できた。
  • 今日は朝から諸々の用事を。返事の遅れていた大阪薬科大学の「授業評価アンケート」へのコメントを書く。今一度アンケートの結果を見直す。「口調が明瞭で分かりやすい」「板書の工夫」「私語への注意」などで平均以上の高評価。ただ、一番嬉しかったのは、授業全体を「難しい」から「易しい」まで五段階に分けた評価で、私の担当科目が学年平均と全学年平均を下回ったことだ。「下回った」というと否定的に聞こえるが、平均が「難しい」方向へシフトしている中で、私の科目は、平均よりも「標準」に近づいたというわけだ。今の学生が求める「わかりやすさ」へ近づけた。しかもそれは去年の「女性学」よりもはるかに近づいていた。
  • 講師として学問的蓄積をし続ける限り、その科目の知識は豊富化されて、その科目の初学者である学生との間に知識の格差が広がっていく。学生が関心を持っているテーマや興味のレベルに対する関心を持ち続けなければ、何年のベテランであっても学生に見放されかねないだろう。私が毎年、「女性学」の授業に全力投球し続けたことが、少しは反映されてきたのだろうか。そうであるなら、これ以上嬉しいことはない。
  • 来年度はオリジナルのプリント集で講義を進めたいと考えている。そのプリント集を土台にして、いずれは「共学で教える女性学」のためのテキストにしたい。そうして、全国に男性講師でも十分進められる「女性学・ジェンダー論」の講義の一例を提示できたら、という願いがある。
  • 他、午後には秋の単発の仕事の話や(久々に「ディベートの指導」)、夜には別件で書評の依頼も頂く。以前書いた書評の依頼の話は流れてしまったが、今回は私も愛読させてもらっている南有哲『民族の理論』について書くことになった(9月13日参照)。有り難い。この本がもっと売れて欲しいと思うポイントはいくつもある。あまり書評を書く機会も無いので、褒めすぎて「褒め殺し」に思われないように気を付けないと。書評の原稿が上がれば、許可を得て私のHPにも掲載したいと思う。