(10/3)たかが5年、されど5年

  • 結局、論文が締め切りに間に合わず、お詫びとお願いを先方に送ってお許しを頂き、まだ書いている状況。よって更新は滞り気味になる、申し訳ない。ただうち一本は提出前の校正段階まで漕ぎ着けた。ストレスで消化器系が各所で痛む状況も、もう少しで解放だ。
  • ブログは10月初更新。9月末で私が課程博士を修得して丸5年となった。感想を一言で言えば「早い」、それに尽きる。その間、一人暮らしを卒業して結婚し、二人の同居生活も慣れた。生活リズムがまったく合わなくても仲良く生きていくことはできる、というのもよく分かった。
  • ぶっちゃけで言うと、結婚前の方が論文を書く環境は良かったかもしれない。やはり一人暮らしは、同居のストレスが発生しない。ただ、精神的な安定は独身の頃と比べ物にならないくらい得られるようになった。生活の不安定な大学非常勤講師を安定した精神状態で続けるのは、正直言って本当に大変なのだ。
  • 研究内容に関して言うと、博士論文の時に関心を持っていたテーマを今も研究し続けている自分に対して「よく飽きずに続けてこられたものだ」と感心している。学部生で初めて読んだヘーゲル精神現象学』、そして博士課程から路線を確定させた「国民精神」研究。私が生まれて初めてヘーゲルの著作を読んでから十数年も経っているのに、まだまだヘーゲルについては分からないことだらけである。今はヘーゲル哲学研究を中心に、現代倫理学研究(の一環としてのジェンダー論研究)、風土学系の研究会にも顔を出そうとしている。来年春で大学入学から20年になる。今日まで研究生活を断念することなく続けてこられたことに対して、私に関わる全てのみなさんに感謝を申し上げたい。そして、いつも「内容が難しくてよく分からない」とぼやきながらも、私の論文の抜き刷りを嬉しそうに受け取る両親にも。