(Music)懐かしの音楽話、再び(あるいは、Rebeccaにハマっていた全ての人に捧ぐ)

  • 私がレベッカを聴くようになったのは、今となっては誰だったか思い出せないが、誰かに3rdアルバム「WILD & HONEY」(1985年春発売)の宣材用の非売品ミュージックテープを貰ったことがきっかけである。その頃はA面の「WILD EYES」、「ラブ・パッション」、「フリーウェイ・シンフォニー」を喜んで聴いていた。そして「ラヴ・イズ・Cash」。この曲はあきらかにマドンナの「マテリアル・ガール」に由来(リスペクト?)しているのは当時の私でも分かった。でもNOKKOのダンスはとにかく格好良かった。ビデオにライブ映像版のPV(私が見たのがこれと同一ではないが、当時の振り付けである)を録画して何度も見たのが懐かしい。
  • 私がファンと言えるほど聴き込んだのは「REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜」(85年秋発売)からだった。このアルバムは(多分今でも)全曲口ずさめるほどよく聴いた。「PRIVATE HEROINE」、「Cotton Time」、「London Boy」は今聴いても何度も聴きたくなる。「ボトムライン」は同じアルバムに入っていた「Maybe Tomorrow」や、後の「CHEAP HIPPIES」につながるNOKKOの歌詞世界であるが、こういう主題を嫌がるファンもいたのではないだろうか。好き嫌いの分かれる曲だと私は思っている。
  • この「レベッカ4」に収録されていた「フレンズ」のPVも印象深いものだった(私が当時よく見たPVはこれ)。翌年の「RASPBERRY DREAM」(無国籍な感じのPVが格好良かったのだ。話は横に逸れるが、当時のPVは砂漠や荒野をロケ地にするのが流行っていた。だからYMOが「Rydeen」を荒野をバックに演奏したのを見て、とっても懐かしくなったのだ)、「LONELY BUTTERFLY」あたりは、作れば作るだけヒットしたという印象だった。作曲の土橋安騎夫が世間の求めるメロディと一番噛み合った(つまり「売れた」)時期かもしれない。
  • さて、アルバム「Poison」であるが、これは名作揃いだと言って良い。発売と同時期に「NERVOUS BUT GLAMOROUS」がシングルカットされている。後に「センパイ…」の幽霊声が収録されていることで有名になった「MOON」は88年にシングルリリースされているが、これはもともと「Poison」に収録されていた曲である。そして忘れてはならないのは、このアルバムに「OLIVE」が収録されていることだろう。
  • どの曲もお気に入りであるが、あえて絞るとすれば先に挙げた「NERVOUS BUT GLAMOROUS」(イメージに合うVが見つからなかったのでリンクできないのが残念)と「KILLING ME WITH YOUR VOICE」を推したい。十代のいたいけな(?)な少年(まさに「微熱少年」であるが)、こういう曲に乗せたNOKKOの歌詞に惹かれていたのだ。
  • この三十代男の思い出話を読んで、同世代の人が昔を懐かしんでくれたり、私より若い人が「バンドやりてぇ〜」と思ってくれたら、何より嬉しい。