知事に最低限の知性を求める府民運動

  • 現場、といっても私が現場にいるのではなく、現場で奮闘されている方々に連帯したい、ということである。大阪府立国際児童文学館の存続に、私も全面的に賛成である。橋下知事は「民間の感覚を取り入れて」まずは文化からバッサリ支出を切るつもりなのだろうか。それこそ府民の税金なのに、である。

断固として、「図書館以外は不要」という暴論自体を批判する、という立場を選びたい

  • まったく、私も同意である。公約「4つのトライ」で示した「社会を元気にする源は、子どもたちの笑顔です。だから、「子どもたちが笑う」ことに大阪府の資源を集中し、これに多くの投資を行います。」の内容が、児童文学館の統廃合と矛盾していないなら、公約で示された「子どもたち」とは、少なくとも大阪府内の子どもたちでないことは確かだ。削る方向が違う、とは政治素人の私でも分かる。
  • はたしてこの運動を、橋下応援団の「ちちんぷいぷい」や「おはよう朝日です」「ミヤネ屋」は報道しているのだろうか。現知事の支持率が高いそうだが、関西マスコミの「統制」ぶりは物凄いものがあるから、当然の結果だ。大ベテラン芸人らが「ワッハ上方」存続を申し入れたニュースを扱った際も、腫れ物を触るように知事の政策に対する「理解」を十分示した上で報道されていた。関西を襲う「『反橋下』タブー」情勢下で、この運動は貴重である。それにしても、真っ先に目を付けたのが児童図書施設の整理・縮小とは。宮根誠司は知事を「180万の支持を得ている」と枕に付けて呼ぶのが口癖だが、その投票した府民も「これでは公約と違うじゃないか」と思うだろう。