現場にて

三重短の講義を終えて

三重短期大学で担当してもう5年になる「社会思想史」の講義が、昨日で全日程を終えた。 今期の年度テーマとして「社会思想と貧困」を設定したら、受講学生数が昨年のほぼ2倍になった。予定していた教室では入りきらず、大教室へ変更になったほどだ。 そも…

論理的第9週

朝から授業の準備。昨日は疲れが溜まってどうにもこうにも。 なんとか間に合って3、4限。仮言選言三段論法の演習など。基礎的な練習問題を出してみたが、正答率は?実践力向上はこれからの課題。

(10/2)「論理的」第2週

今日から授業の本格開始。「概念」の基本的な情報を伝える。「正しいレポートの書き方」にもつながるアドバイスを盛り込んで進めている。「食いつき」は学生の関心の温度によって異なる。

(9/28)演習

高槻で演習三週目。例の原稿が押している関係で、準備は結局徹夜に。でも充実した準備はできた。 センの思想を考える時間では、アフリカ・エチオピアの飢餓地帯を行くドキュメンタリーの後半を観る。16歳の女子学生は、働いて家を助けるために学校に通ってい…

(9/14)後期始まる

高槻で、後期の初日。風邪の療養もあって、翻訳の原稿が大幅に遅れてしまったが、それを一時脇に置き、昨日の夜から今日の朝まで授業の準備に没頭した。3限と4限、内容は語学演習形式でありながら、内容で一般教養の習得を目論むもの。私の場合、今期は3…

(7/17)未だ慣れぬ試験監督

朝から定期試験の監督。担当科目のうち、一つだけ定期試験がある関係で、今回も。何回やっても慣れない。大学院生の頃は入試の試験監督のバイトを何回かやったことがあるが、その緊張感とはまた違う。 午後から、ある申し込みの文章を考える。だがすぐに、予…

(7/15)高校でグループ発表を聞く

今週はあらかじめ、「テーマ別に一班4分の発表を行い、他班の発表を聞いて100字の要約を作成する」と指示を与えておいた。生徒たちは二年生が中心だが、定期考査などの忙しい最中、様々な調査結果を提示してくれた。 大学と高校で同内容の授業をやっていて…

(7/13)「社会的合意」への疑問とか、「性差量産」への批判とか

生命倫理の最終日は、その日に参院本会議で採決が行われていた「改正臓器移植法」についてコメントした。 先週は学生の多様な意見を引き出すために賛成、反対の両方の意見を紹介しただけだった。その結果、20名の受講生のうちで多数決を取れば「A案」であっ…

(7/10)ディベート大会終了、論理的も終了

今日はドタバタしてしまった。朝からフル回転で準備して授業に臨んだが、それでも綱渡りの印刷作業だった。昨日は久しぶりに、半日を費やして授業準備以外の研究資料のコピーをとったが、未だ不十分。非常勤講師生活は、とにかく何でも「一人で終わらせる時…

(7/6)資料満載で

今日は高槻。3限は例の「臓器移植法改正問題」をPPスライドで説明。私は敢えて「ある情報」に触れなかったのだが、やはりその情報の「欠落」に気づいた学生は一人もいなかった。おそらくその欠落に国民が気づかない限り、「A案でいいんじゃないですか」とい…

(7/7)倫理を学ぶ意義を伝えることの難しさ

枚方での倫理学は、今日が最終日。一年目としては、学生の関心を比較的高いレベルで維持できたのではないかと思っている。 いつも思うことだが、ゴールとなるマークセンス方式の国家試験をめざす者たちに、「四択の中から最善の解答が必ず一つあるとは限らな…

(7/3)あと2週の正念場

むむむ…、夏バテおさまらず。不調が体を襲うが、体にむち打って出講。 「論理的」もあと2回。今日は仮言三段論法と選言三段論法。演繹推理の厳密さが、まだ今ひとつ浸透しない様子。特に「後件肯定の虚偽」には質問がいくつか出た。来週補足説明の予定。 夕…

(6/29)学校教育とメディア

昨日の疲れが残ったせいか、ギリギリまで準備し、出講(いかん、いかん)。 3限の生命倫理も、来週で事実上終了。やはり語れる内容は限られる。もっと討論したいテーマもあったのだが、これは後期へ持ち越しか。 4限の女性学も、あと3週。今日は「学校教…

(6/26)関大生のポテンシャルに驚愕する

今日の3限は、先週の第1回ディベートの反省会。SAに撮影してもらったビデオを見ながら、私がコメントを挟んでいく。 この授業で初めて知り合ったメンバーで班を組み、学部も違う者同士で、初めてディベートを経験した者も多い。しかし、大半が経験者である…

(6/24)批判的読書のすすめ

ここのところ夏バテのせいか、朝から胃の調子が悪く食事がまともにできない。冷房の効いた部屋と直射日光の刺さる戸外とを行ったり来たりするので、お腹を壊してしまう。しかし、非常勤講師の業務は前期の追い込み。これから約一ヶ月間が勝負どころだ。最後…

(6/22)被害者批判の罪悪を説く

今日は高槻で生命倫理テキストの講読演習と、女性学の日。生命倫理の方は、昨年と同様のペースで進行中。自ら遂行できない末期患者の自殺幇助のために、医師が致死薬を注射する事は自殺の範疇に含めて良いのか、について検討。 女性学では、「デートDV」と「…

(5/8)論理的第5週

朝10時に起きる。昨夜?眠ったのは早朝5時前。何とか5時間の睡眠を確保。起きてすぐ、朝食のゼリーを吸いながら直前のプリント作りに精を出す。正午過ぎに完成。慌てて出勤。 ディベート指導は5週目。今日は(も?)レジャー感覚な授業。これでいいんだろう…

(4/28)倫理学

第2週。今週は、社会規範、上司の命令、宗教的権威、道徳規則などに盲目的機械的に隷従する生き方に対する再検討を求める内容。やっぱ、昼一にこの話は眠いかな〜。でも、何とか手を動かし、頭を動かし、内容にメリハリを付けようと今日も全力投球。【写真…

(4/27)第一子誕生で七割が退職する日本で

第3週。「労働とジェンダー」の続き。先週は「賃金格差が生まれる構造」が中心だったが、今週は結婚と出産に伴う退職とキャリアの中断、生活費の減少をフォローできていない日本について。来週以降は家族論、主婦論、と畳みかけていく予定。事実関係の認識…

(4/17)ディベートやら、論理学やら

二週目。3限の「ディベート入門」(そんな科目名ではないが)は順調。学生がノリよく付いてきてくれている。正直助かる。4限はようやく軌道に乗り始めた感じ。学生はまだ半信半疑の様子だが、「でも君たちは先週よりも確実に論理的になったのだ」。 体調は…

ギリギリの抵抗

私は、学生への質問を受け付けるメールアドレスを設定している。「質問箱専用」メアドである。 毎年この時期になると、その「質問箱」に、単位取得ができなくなりそうなことを心配する「何とかなりませんか」メールが届く。厳しいことを書くが、これほど困っ…

(1/21)津もあと2回

朝、早めに出発して出勤。時刻は7時10分。ちなみに仕事開始は12時50分。世の中には私の知らないような通勤時間の長い仕事があるのだろうが、片道三時間では足りない仕事というのも珍しい。しかし、移動中は食事と仕事の準備をする時間でもあるし、八木を過ぎ…

(1/14)自立よりも保護よりも

朝から津へ。昨夜は少し眠れて四時間。でも足りないので、残りは移動の近鉄大阪線車中で補う。 今日のテーマは「母性保護論争」。らいてう、晶子、菊栄の対立点を30分ほどで説明。このテーマで授業をした際の感想文に、私が毎年質問するのは「今一番求められ…

(1/13)研究会

ああ、今日もまた徹夜の体で研究会に出てしまった。眠くて眠くてフラフラの体で作っているから、当然レジュメのレベルも下がる。訂正に訂正を重ねながら終了。 今日という日に研究会をすることを決めた12月初旬には、今日がこんなに忙しい日になってしまうと…

(1/9)最終講義日

今日は関大の今期最終日。徹夜で準備したせいか、準備物自体は余裕を持って臨む。ただし、激しく眠い。途中、ノドが涸れるが頑張って終了。 私の担当する「論理的に考える」という講義は、論理学(たとえば伝統的形式論理学)の基礎を行う講義では必ずしもな…

(12/26)高校生にはディベートです

寒さが尋常じゃない。大阪は雪にならず寒風が吹き付けるから体に悪い。寒い朝に冷たい水で顔を洗い、スーツを着ると「ああ、ディベートの仕事だなぁ」という気分になる。学校ディベートの仕事は大半が真冬だ。今日は某高校で、学年全体で開催するディベート…

(12/24)年内通常講義、ようやく終了

今日で今年の講義は終わった。一昨日に続いての演習だが、他の講義が終わっている関係もあり、比較的準備はできた。 生命倫理はドキュメンタリーを上映。判断能力を持ち得ない新生児患者の生と死を医師がどこまで介入して良いのかについて、意見を出してもら…

(12/22)まだまだ仕事は続く

今日は高槻で講義。月曜の講義はあと1回残っている。しかもこの大学では今年中に終わらせる必要があるため、「年内」に補講がある。 生命倫理の方は今日試験を実施、事実上終わらせた。今度の補講はDVDを見て討論会をする予定。イギリス文化の方は、毎回素…

(12/19)今年最後の論理的

今日は学園祭で抜けた分の補講日。私は補講申請をして講義を実施したが、控室は閑散。どうやら、他の先生方は補講をしていない様子。強制補講ではないので問題はない。私のクラスでは、学生が数名来ていなかった。他が休みなのに、私の講義だけ来るのが面倒…

(12/17)高槻で高校三年の女子生徒相手にいい大人がマジになってディベートに勝ちに行った話

今日は高校でのディベート最終日。私も無給で参加。早めに待ち合わせて作戦会議。本気である。高校生相手でも手を抜かないことが大事だ、と確認する。 昨日も書いたとおり「小学校で英語必修化すべき」について肯定、否定に分かれて実践。生徒は二班に分かれ…