(6/24)批判的読書のすすめ

  • ここのところ夏バテのせいか、朝から胃の調子が悪く食事がまともにできない。冷房の効いた部屋と直射日光の刺さる戸外とを行ったり来たりするので、お腹を壊してしまう。しかし、非常勤講師の業務は前期の追い込み。これから約一ヶ月間が勝負どころだ。最後の二、三週の講義を終わらせ、試験のある科目には問題を作成し、平常点をつける場合は提出物を一枚一枚チェックして点数をつけていく。これらが全部終わるまで約一ヶ月。30度超の暑さに耐えねばならない。
  • 今日は高槻で「クリティカル・リーディング」指導。長文の要約力はやはり優秀。高校受験を勝ち抜いた生徒たちである。そこから批判文を作成するのだが、ここはまだ未知数。現段階で大切な事は、文章を見て「ひっかかる」習慣づけである。何の疑問も持たずにさらーっと流して読む習慣が付いている者には難しいかもしれない。でも、これは訓練次第で身につけられることである。生徒たちが大学進学や社会人への就職試験を考えているなら、この分析力は必ず役立つ。よく「鋭い質問」をする方法をレクチャーしている書籍が売られているが、質問する力を鍛えるにはまず、「クリティカル・リーディング」を身につける事が近道である。
  • 大学生になっても、このような「批判的読解」のできない学生は意外に多い。不幸にも大学卒業まで鍛える機会の無かった者は、就活で大変な目に遭うのである。