(1/14)自立よりも保護よりも

  • 朝から津へ。昨夜は少し眠れて四時間。でも足りないので、残りは移動の近鉄大阪線車中で補う。
  • 今日のテーマは「母性保護論争」。らいてう、晶子、菊栄の対立点を30分ほどで説明。このテーマで授業をした際の感想文に、私が毎年質問するのは「今一番求められているのは『女性の経済的自立』『母性の社会的保護』『女性の諸困難を解決する社会変革』のうち、どれだと思うか」。昨年の一位は「母性保護」。では今年は?現在の情勢を反映しているのか、大差で「社会変革」がトップ。短大生たちは不況のあおりをまともに食らっている。個別の法規制よりも、もっとラディカルな改革でなければ、という思いが強まっているのかもしれない。
  • 夕方、大阪に戻り「都市の風土学」最終講に出席。都市再生、都市の魅力など、私が普段テーマにしていない研究発表は刺激的である。その後の懇親会で、この講義を取材に来られているTさんと雑談。今回の芥川賞直木賞の話題。私は「文学研究科」出身ではあるが、文学研究者ではないので、文壇のことなど素人読者の域を超えない。しかし、近年の若手女性作家の受賞は注目している。N先生にエジプト出張の土産話を伺う。カイロ大学の実態には驚いた。アフリカはまだまだ知らないことが多い。