(7/7)倫理を学ぶ意義を伝えることの難しさ

阪急千里線に貼られているポスター

  • 枚方での倫理学は、今日が最終日。一年目としては、学生の関心を比較的高いレベルで維持できたのではないかと思っている。
  • いつも思うことだが、ゴールとなるマークセンス方式の国家試験をめざす者たちに、「四択の中から最善の解答が必ず一つあるとは限らない世界」を伝えるのは、少し工夫が要る。そして、考えれば当然のことだが、世の中には「倫理学」という学問があることを知らない人もたくさんいるし、ましてやそれをなぜ学ぶ必要があるのか分からない人も多い。
  • 私が独自に作成し記入してもらったアンケートすべてを確認したが、7回の授業を行っても「なぜ私たちは倫理学を学んでおかないといけないのか」が最後まで分からなかった様子の学生が、一割弱ほど残った。まだまだ努力が必要である。本当の専門家を育てるお手伝いを、倫理学の講師として貢献できればと思う。