チーム青森に惜しみない拍手を

  • それにしても女子カーリング日本代表は惜しかった。カナダと延長まで戦いながら逆転負け、その日のうちに三位決定戦をスイスを戦い、序盤リードされながら後半ぐんぐん追い込んだのだが、最後に力尽きた。結局、史上最高タイの4位で終了。
  • カーリング競技は体力的に優しい競技だと誤解している人が日本では多数だと思われるが、今回の世界選手権はわずか10日ほどで、一試合約3時間弱を一次リーグで11試合、そして日本はさらに4試合(タイブレークプレーオフ、準決勝、三位決定戦)の、計15試合を戦っている。このハードなスケジュール故に、特に女子では国を代表するレベルの選手でさえ疲労のためショットが狂う場面が何度も見られる。ショットの精度が試されるという意味で比較しても、例えばアーチェリーなどで1チームや個人がここまでの試合数をするだろうか。カーリングは精神的だけでなく体力的にもハードなスポーツでなのである。
  • この消耗戦を粘って大健闘したチーム青森に対して、中継は地上波が無くNHK-BS1のみ、しかも全試合を中継できたわけでもなく、2/3程度である。この健闘でテレビ界もカーリングに注目頂いて、スポーツ系CS局での生中継や、NHK教育(つまり地上波)での録画中継程度までは実現させたいところだ。Go to バンクーバー。オリンピックでメダル争いができる軍団まで、あと一歩である。