「ゴロー氏」という無意識のカリカチュア

  • 「スマステ」で今月の「月一ゴロー」を見る。5位「消えたフェルメールを探して」、4位「アキレスと亀」、3位「イキガミ」、2位「アイアンマン」、1位「落下の王国」。
  • 私が元々劇場で見たかった映画は「アイアンマン」だったし、今回の「ゴロー」を見ても結果は変わらず。これは町山智浩氏の評論の影響もあるし、この間見た「ダークナイト」(こちらはバットマン)が結構面白かったことも関係している。「ゴロー」は町山氏が解説していた部分は全部スルーしていたけれど、それもまた一素人の見方としてはアリだろう。評論家がそれをやっちゃいけないけれど。
  • 番組中、稲垣は「ゴロー」という映画評論家を演じている、というような話があったが、あれが「映画評論家」のパロディやカリカチュアだというなら、分からないではない。「ゴロー」は本物の評論にはもちろんなっていない。ネット上の素人レビューの方が何倍も鋭いときがある。この「スマステ」では昔、おすぎ氏に映画評論をさせるコーナーがあった。それっぽい言葉を並べていくだけなら、おすぎを呼ばずとも仲間の稲垣に「演じさせる」ので十分だとスタッフが思っているなら、それはそれで見識だ。元々、日本の地上波テレビで本物の映画評論を見ることは不可能だから。