秋は学会の季節

  • この秋、私が注目している学会や全国集会がいくつもある。多少宣伝もかねて、記しておきたい。
  • 今週末の土日(9.27-28)に関大社会学部キャンパスで「キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク第14回全国集会」(同ネットワーク主催、非会員2000円、大学生・院生500円)が開催される。全体講演「性暴力加害者と再発防止」(28日 14:30 〜 16:00)講師:藤岡淳子(大阪大学教授)や、分科会など。大学関係者は必聴の企画だと思う。講演の案内には以下のように書かれている。

 性暴力には「暗い夜道で,見知らぬ男に若い女性が襲われるものだ」というような偏見・思いこみが世の中に広くいきわたっていて,その加害者についても「欲求不満の異常な人」というような極端なイメージが持たれています. けれど,その実情について私たちが詳しく知るチャンスは,なかなかありません.
 近年,日本政府も性犯罪加害者の「再発防止を目指した加害者治療,教育」の検討を始めたり,「出所後の情報」を警察が把握して監視しようとするなど,新しい動きがどんどん出てきています. そこで,セクシュアル・ハラスメントを含めた性暴力の加害者をどう考え,再発防止にどう取り組めばよいのかについて考えます.

  • 10月3〜5日は日本倫理学会第59回大会が筑波大学で。3日夜(18-20時)のワークショップの一つに「性の倫理学の可能性を探る」(責任者:江口聡氏)が行われる。大変興味深いテーマで、是非勉強させてもらいたいのだが、金曜は4限まで大阪で講義のため不可能、残念。大阪から一時間でつくばへ飛ぶ方法が無かった。
  • また、今回の日本倫理学会の共通課題は「仕事・職業・労働」(19日午前)。関大の品川教授が「『仕事・職業・労働』をとりまく状況の倫理学的考察」というテーマで発表される。他にも土曜日の主題別討議では「『人間中心主義』か『非−人間中心主義』か」という興味深いテーマも討議される。
  • 10月18、19日は関西哲学会第61回大会が京都大学吉田キャンパスで。19日午前の個人研究発表では関大の木岡教授が「哲学と地理学のあいだ」というテーマで発表される。