(10/15)今、「民主主義」はどうでしょう

  • 今日は津で社会思想の第三週。大胆(乱暴?)にホッブズとロックの思想の比較を三十分でやる(そんな無茶な、という声は無視)。良いとか悪いとかの問題ではないと思うが、18歳にとって90分も一つのことを続けるのは過酷なようだ。これはどこの大学でもほぼ同じ。何とか色々目先を変えて一本調子にならないよう企画を練る。
  • 帰阪後、「都市の風土学」を聴講。今日は、木岡教授による新著の内容から抽出した議論の抜粋を聞く。ウェーバー、スミス、マルクスらの都市理解と、アーレント、ルフェーヴルらの都市概念との違いなど、示唆多数。特にルフェーヴルの『空間の概念』で展開されている議論は、一度精読してみたいと思った。予感的な印象だが、20世紀のマルクス主義が必ずしも重視してこなかったマルクスの思想のある側面を、現在の資本主義に照らして再評価・再構築しようとしているのではないかという気がした。正否の如何は別にしても。そう考えると、やはり「資本はインターネットを何のために利用しようとし、何のために使うことを阻害するか」について、独自の研究がもっと必要だろうと感じた。先月私が書いていた情報倫理のある原稿について、自分で感じていた「物足りなさ」はその辺にあったか、と納得する。