さぬきうどん話

  • 帰り道、阪神西宮へ寄り道。「西宮戎神社」に生まれて初めて見学(参拝ではない)。「ああ、この道を福男に選ばれるべく燃える男性陣が疾走するのか」とコースを確認。関西ローカルの報道や中継は「福男」と「初えびす」の時くらいだが、境内はなかなか由緒ある建築物が並んでいて、風格がある。
  • 阪神西宮駅のショッピングモール内に「はがくれ」が支店を出していることを、今日知った。店の前でおしながきを見たが、「かまたま」や「かまあげ」が600円台であることが解せなかったので、梅田へ戻る。大阪駅前第三ビル地下2階の「うどん棒」まで足を伸ばす。あつあつの「ぶっかけ」(550円)を食べる。いやぁ、ここはほんとに美味い。また、ここは何時行ってもハズレがない。つまり、かなりこまめに麺をゆでてくれる。そのために、店が空いていても10分近く待つのはザラである。数ヶ月前、同じフロアの人気店「H」で食べたうどんが激しく期待はずれだった(注文してすぐに出てきたから、おそらく茹でてから時間がたった麺を出してきたのだろう。その上、店主が口うるさい)ことを思えば、天と地ほどの差だ。梅田で、コシが強くてしかも関西人好みのダシ味で食べられる店を紹介するなら、私は迷わず「うどん棒」である。
  • 思い出したついでに書くが、以前相方と行った三宮(10月に美術館へ出かけた)には、「土井」という美味しい讃岐うどん屋がある。ここの麺もかなりいける。私は天ざるの麺大盛をアホみたいに完食した。美味しい讃岐うどんをお腹いっぱい食べられるのは、この上ない幸せである。
  • 結局私は、梅田へ行こうが、西宮へ行こうが、三宮へ行こうが、讃岐うどんを食べている。私がこういう嗜好になったのは、高松での仕事(ジェンダーについての講演会だった)のついでにわざわざ出かけた「山田家」で「釜ぶっかけ」の大盛を食べたときに受けた衝撃以来、続いている。年末年始、家で冷凍讃岐うどんを茹でて「かまたま」にするのが、今から楽しみである。