ウォーリー

  • 食後にTOHOシネマズで映画を観る。およそ九ヶ月ぶりの劇場鑑賞は、相方の希望で「ウォーリー」。ディズニーアニメだからなのかは分からないが、ポニョでも見られたような、生物学的にあり得ない事態がこの映画でも見られた。(観た人は分かると思うが)やっぱり虫は「プチッ」とやってしまったらそれまでだろう。何度も何度も生き返ったりしないって。それはロボットも同じ。せめてSFっぽく、何らかの「理屈」が欲しいなあ、と思ってしまう。私はファンタジー映画が苦手なのかもしれない。私たちの隣で、一人で観ていた大柄の男性がクライマックスに近づくにつれて号泣していたのが、とても気になった。こういう感動が好きなファンは映画ファンと言われる層の中に確実に一定の割合を占めていて、その人々の感覚が私の中には存在していないということが分かっただけでも収穫だった。
  • 否定的なことばかり書いているように思われるかもしれないが、子どもと見るには好適な映画であることは間違いない。CG技術はここまで来ているという現実を見せつけられるだけで何度も圧倒される。しかもストーリーはわかりやすく、映画の鍵になる部分は伝統的な手法を使っているため、奇抜さも少ない。怠惰を貪り続けた人間は意外と容易く目覚めるし、地球への希望もどうなるか分からない一つの出来事でいっぺんに開かされていく。ホームレスもいなければ、銃で殺し合ったりもしない(ロボットはロボットを無慈悲に監禁、殺戮するが)。子どもたちに感性の部分で地球環境保護への関心を持たせるには、アル・ゴアよりも効果的かもしれない。いや別に、洗脳映画だとか、そういうことを言いたいのではないけど。