「派遣村とあれこれ」(シートン俗物記)

  • 先日のことだが、時々読ませて頂いているあるブログに、興味深いエントリを見つけた。「派遣村」やそこに集まる労働者を非難する言説を挙げて、それらをめった斬りにしている。派遣村で「政治色」が見られる問題を非難する声や、「派遣村」に集まる労働者やボランティアの人格を問題にしようとする議論など。

なんで政治性が見えるのがそんなにイヤなのかね。当然、政治的なものに決まってるじゃん。というか、自分たちが社会的活動を行う、それは全て政治的な意味合いを持つ。もちろん、程度は異なるだろうが。それが民主主義、というもの。

派遣村は施しなどじゃないし、日常の習慣やささやかな楽しみさえ捨てなきゃならないところなどじゃない。人として最低限文化的な生活を営む、その権利を彼らは当然持っているし、持つべきだ。
それが「貧困対策」というものだろ。

まったくその通り。

  • 日本は徐々に、「貧困」の接し方を忘れてきているのかもしれない。自分も明日はどうなるか分からないのに、すでになってしまった者が権利を主張した途端に騒ぎ出す。このブログ主の言うように、まさに「カンダタ」と同じ心根になっていることに気づいた方が良い。