(6/15)安易に流さない

  • 週一のブログではいけないと反省し、二日連続で書いてみます。
  • 昨夜の入浴後から頭痛が取れない。どうも疲労で熱代謝が悪いのに湯船に長くつかりすぎたようだ。昨夜は生あくびと嘔吐きを繰り返した。そして今朝。頭痛のお陰?で寝坊することなく(というかよく眠れなかっただけだったりするが)仕事へ行く。ただ、体調のせいか仕事の準備内容に納得がいかず、職場に到着後も微修正を繰り返した。非常勤仕事だからと、安易に流して仕事することは、自分が許さない。
  • 今日は高槻。3限は主にジャック・キボーキアン問題やオレゴン州尊厳死法の話など。4限では、性暴力事件の「被害者批判」の言説問題から、性道徳による女性への性的蔑視、男性への性的抑圧問題まで。我ながら、私の仕事の領域は広いと思う。一週間の間に、いくつもの学問領域を行ったり来たりする。
  • 今日の講義でも話したが、どうして各地の学生たちは、裁判も始まっておらず判決も出ていない「加害者」を「悪くない」とする「噂」を不用意に信じ、それをネット上に流してしまうのだろう。もし冤罪だというなら、そういう運動の中で発言するならまだしも、「被害者」女性をおとしめるだけの発言が「一人歩き」というか、一部の学生たちが「歩かせ」ている状況である。各大学は(人権指導という)対応に追われているが、そもそも情報を流す彼らは「被害者批判」に良心の呵責など無いのだろうか。「本当は加害者じゃない」という「真相」(という噂)があれば、喜んでそれに飛びつくのだろうか。その噂をネットで安易に流した学生たちは名誉毀損の損害賠償請求を受けるかもしれない、ということを自覚していないのだろうか。これは情報倫理と「ジェンダー倫理」の共通の課題なのかもしれない。大学が学生たちに教育すべき「倫理問題」は、いくらでもある。
  • 結局、帰宅まで頭痛が抜けなかった。先日脳出血で亡くなった21歳の女性モデルも頭痛が治らなくて悩んでいたという。げに恐ろしきは頭痛なり。明日は何とか顔色よく出講したいのだが、やはり今夜もそれを許してくれそうにない。ベストな難易度のワークシート作りに苦心する。