Yes,Yes!今日もカーリング

  • 帰宅後、録画しておいた世界女子カーリング選手権のプレーオフを見る。昨日の日記で「プレーオフで勝利したチームが準決勝進出」と書いたが、これも厳密には間違い。申し訳ない。文字で書くとややこしくなるが、以下の通りである。
  • プレーオフは2試合あり、「一次リーグ3位と4位のチームが対戦する」プレーオフと、一次リーグ1位と2位が対戦するプレーオフがある。一次リーグ3位対4位のプレーオフに勝利したチームは準決勝へ進み、一次リーグ1位と2位のチームの対戦で負けたチームと準決勝を戦う。一次リーグ1位対2位のプレーオフに負けたチームから見れば、一次リーグ3位対4位の試合の勝者と戦い、それに勝ってようやく決勝へ進める。一次リーグ1位対2位のプレーオフに勝ったチームは、もちろんそのまま決勝へ進める。一次リーグ3位対4位のプレーオフで負けたチームと、準決勝に負けたチームが3位決定戦を争う。そして言うまでもなく、決勝に勝ったチームが金メダル、決勝で負けたチームが銀メダル、3位決定戦に勝ったチームが銅メダルである。この方式を見てお気づきの方もおられるだろうが、ソフトボールの順位決定で用いられる「ページシステム」を一部利用したものである。
  • さて、日本は一次リーグ同率4位だった。今日未明のタイブレークで同じ4位のデンマークを破り、プレーオフに進出。プレーオフで一次リーグ3位のスイスになんと6-4で勝利した。だが、上で説明したとおりまだ「4強」段階であり(ここまででも日本女子カーリング界初の快挙なのだが、あまりそういうことは報道されていない)、明日未明(日本時間午前3時半)に行われる準決勝に勝利すれば、晴れて3位以上、つまりメダルが確定する。
  • さあ、問題はその対戦相手なのだが、プレーオフに勝った日本ではあるが、これから準決勝が待っている。一次リーグ1位対2位はカナダ対中国。選手権開始前は、プレーオフに残るとはほとんど期待されていなかった中国(そして日本)が4強に残ったのだ。これ自体が大番狂わせなのだが、プレーオフでまたもや大番狂わせが起こり、中国が勝ち残ったのだ。これで中国は決勝を戦うのみ、つまり金か銀かということになった。文字通りの「大躍進」である。
  • その結果、日本は強豪カナダを破ってようやく「メダル」に手が届くことになる。これに敗れてしまうともう一度スイスと3位決定戦で銅メダルを争うことになる。ご存じない方も多いかもしれないが、スイスも強豪の一角であり、伝説の名スキップであるオット選手の正確無比なドローショットは、将棋のタイトル戦のように「うなる」妙手を打ってくる。できればスイスとの再戦は避けたい。最大の壁・カナダを破るという「正攻法」でチーム青森はメダルを手にして欲しい。リード石崎選手の好調な「ガード外し」は維持されるか、セカンド山浦選手は復調するか、サード本橋選手のテイクアウト成功率の維持、そしてスキップ目黒選手の「劇場」が無いこと、これらで決まる。