すれちがい

  • 旅行から戻ってきてブログを覗いたら、「道路云々以前に、日本のガソリンにかかる税金は高すぎる。」と以前私が書いた書き込みに反論があった。ヨーロッパはもっと高いという。人が言った価値判断を、あたかも事実判断であるかのようにわざと誤読すれば、そういう意見も出現するんだなぁと思った。前後の文脈を読めば、「私はガソリンにかかる税を日頃から高いと感じている」ことは了解できるだろう。これは消費税をめぐる言説でも同じで、日本は5%ということを説明する際に、セットのように「ヨーロッパや北欧よりもずっと率は低い」と付け足さないと気が済まない人がいる。あれはどういう心理なんだろう。日本国内で生活している人が消費税やガソリン諸税の重税感に苦しんでいる(それはもちろん、実際に生活費を圧迫している事実に基づく実感である)価値判断に向かって、「日本は安い、ヨーロッパはもっと高い」という金額の比較(しかも為替による換算)をぶつけることに、一体どの程度の意味があるのか。
  • うちの近所のガソリンスタンドは今や、リッター169円である。この高騰によって物価全体をどれだけ押し上げ、値上げしていくのか考えただけでも恐ろしい。