(8/16)送り火を見ながらサッポロを飲む

  • 毎年恒例、伊藤家で出かけるビアガーデンの日である。サッポロ生と黒が飲み放題のビアガーデンでジョッキを空にしつつ、とりとめもない駄話で時間が過ぎていく。私の場合、酒のつまみが多少不味くても、サッポロビールを浴びるほど飲めればそれで幸せである。サッポロビールのシェアが落ちているという話を聞く度、「日本人の味覚がダメになっている証拠だ」と、傲慢な持論を主張することにしている。
  • 一年ずつ確実に歳を取っていく我が家であるが、両親と、きょうだい(私含め三人)、姉の夫と私の相方、母の姉夫婦が揃ってビアガーデンに揃うというのは、それだけで幸福だと言う人もいるだろう。私についての話題というのもあまりなく、私が相変わらず研究ばかりしていることを珍しいというか、微笑ましく眺められてしまった。やはりこの年にもなって本を読んで原稿を書くのが好き、というのは相当珍しいのだろう。私に言わせれば逆に、学校を出ると本を読まなくなるというのがもったいなくて仕方ないのだけれど。