(9/13)後期初仕事の前に

  • 昼。伸びきった髪を切りに、美容院へ出かける。場所は、京都・西賀茂車庫前。京都市民以外の人は「それは一体どこやねん」とお思いになるだろう。かくいう私も、京都に生まれて二十数年過ごしたが、一度も行ったことのない場所である。私が立命の学生だった頃は金閣寺の裏手に住んでいたが、行政区はそこと同じ北区である。しかし金閣寺付近は「左大文字」だが、西賀茂は「舟形」なので、かなり東へ移動しなければならない(この地理感覚も京都市民的かもしれないが)。MKファンなら「MKボウルのあるところ」というとピンと来る(店舗名は「MK上賀茂」だが)。
  • 店の名前は「HAIR LABO. 96310」。私の髪を15年切り続けてくれていた美容師さんがこの夏に独立して、自分の店を持ったのだ。店内の装飾は、80年代にティーンだった世代が考える「格好いい美容院」のイメージのままである。店舗は「居抜き」だったらしいが、多少改装したそうだ。客一人(私)と従業員2名(美容師と受付)では店が広すぎる感じにも思えたが、狭くてごちゃごちゃしているよりは、よっぽど良い。従業員は雇わず、夫婦だけでやっているらしい。一人で担当できる分の客を予約優先でやっておられる。背伸びしないというか、がつがつしていないところもこの人らしいところだ。店を出る前に「開店記念」ということで、船岡東通にある菓欒(からん)の「西賀茂チーズ」という小さなチーズケーキを頂いた。この地域では人気店だという。家に帰った後、紅茶と一緒にケーキを開けてみた。それはもう「ふわっふわ」のチーズケーキだった。全く食べたことのない食感に驚いた。
  • 夜。両親と京都駅八条で食事。閉店間近(9月23日まで)の「Wave」で「焼きカレー」と「モルツ」。両親に北京の「友誼商店」(「ソ連式」勘定をする店)で買った土産を渡す。ビールを飲めるまで体調が回復してきたのが嬉しい。北京で北京料理を食べるくらいなら、日本の北京料理店の方が何倍も美味いと力説する。