残したい言葉

「あれはウソです、全部ウソです!」

先日、急に思い出した言葉なのだが、ある市民運動グループ(今となっては何のグループだったかさえも忘れた)があり、彼らが取り組んでいるある問題で何らかのマスコミ報道がなされ、それがどうやら事態の事実に反する内容だったらしく、その報道に激怒した…

「財源は?」とか云うヤツはアホウ(シートン俗物記)

「そもそも修繕費などは投資的公共事業費には盛り込まれないし、災害頻発の理由の一つが乱開発が関係している。わざわざ不適格地に開発を行ったあげくに自然災害を招き、その対策でさらなる公共土木事業を呼び込む。普通はこういうのを「マッチポンプ」と呼…

「民主党マニフェストに“ダメ出し”するのがメディアの仕事か?」(「週刊・上杉隆」全4ページ)

「そもそもマニフェストは、実現可能性を問うものではなく、将来の政策を示し、その達成度合いをチェックするための指針なのである。よって、メディアに期待されるのは、未来の実現可能性を問うことではなく、現実(過去の)のマニフェストの達成状況を検証…

「貧しい心はメイクじゃ隠せねえ」(ゼリー)

忌野清志郎が逝ったという。今でも信じられない。泉谷さんではないが「認めたくない」のが正直なところ。伝説になるには早すぎる。いつまでも「現役」でいてほしかった。桂三木助の自殺を悼んだ春風亭小朝ではないが、「生き返らせることができるなら、生き…

「悟性の人」

今日はちょっとだけ、アカデミックなふりをしてみる。ヘーゲルのいわゆる『小論理学』、その80節補遺からの抜粋である。 Wie im Theoretischen, so ist auch im Praktischen der Verstand nicht zu entbehren. Zum Handeln gehört wesentlich Charakter, und…

香西秀信『反論の技術−その意義と訓練方法−』(明治図書、1995年)55-56ページより

果たして簡単に、人に「詭弁」を教えられるものなのか。論理について研究している者なら一度は言われたことがあるだろう、例の誤解(あるいは嫌味)についてである。 考えてもいただきたい、詭弁を使って人を騙したり議論に勝ったりすることはそんなに簡単な…

香西秀信『反論の技術−その意義と訓練方法−』(明治図書、1995年)57-58ページより

下に引用したのと別にもう一箇所、心に残った言葉があったので紹介したい。 レトリックは確かに悪用されることがある。が、大抵の場合、悪用されるほどには上達しないこともまた事実である。悪用することは、正しく使うことよりもはるかに難しく、より高度の…

竹熊健太郎著『篦棒な人々』(河出文庫,2007年)より、康芳夫の言葉

印象に残った言葉を引用する。82-83ページ。湾岸戦争に反対する反戦署名問題について。 あのとき俺は柄谷行人に、バカなことはやめなさいといったんだよ。なぜかというとね。まあ柄谷君がポストモダニストかどうかは別にして、浅田彰も含めて、一応それを標…