最近思うこと

論じたがる人々

ネット上のブログ(特にこの「はてな」など)のコメント欄では、ほんとうに多くの「論じたがる人々」が現れる。エントリの中で、その日の話題になったニュースなどについて挑発的(だと読者が感じた)言動を書こうものなら、数十のコメントはすぐに集まる。…

すべては暗証番号のために

それにしても、暗証番号を忘れて何度も押し間違えて使えなくなったキャッシュカードを復活させるという手続きは、利用者にとってはほとんど「罰を受けている」のと変わらないと思った。自腹で交通費を払い銀行へ出かけ(ということは月〜金の9時〜3時に時間…

もっと役に立ってくれアマゾン

帰宅後、週末への準備を急ぐ。借りようとして借りられなかった本は、急いで必要な分だけやむを得ずアマゾンに頼ることにした。また出費。泣くに泣けない。 アマゾンで思い出したが、今日はもう一つストレスのたまる話があった。10月9日から入手できると本人…

「自殺した方がマシ」なのか

先日の大阪での放火事件のこと。私はたくさんの人たちの口から「人を巻き添えにするくらいなら、自殺すればいいのに」という言葉を聞いた。ほんとうにたくさんの人から聞いたのだ。朝、みのもんたがそんなことを言っていたし、出かけ先のお店の人も、知り合…

都市から逃げるな、たとえ「反エコ」であったとしても

シンポジウムや研究会に出席すると、時々「えっ?そんな考え方がそちらの世界では常識になっているの!?」と驚くことがある。最近、私が驚いた代表的なものの一つが「都市はエコロジーに反している」という常識である。 コンクリートを生成する際に多量の二酸…

研究者のスタンス

夜、ネットで次の論文に向けた資料検索を行っていたら、某会の世話人会などで生じている一連の事態について触れたブログを、偶然目にした。私は慌てて、最近見ていなかった「会」のブログを覗こうとしたが、もうすでにブログは消えていた。複数名の検証ブロ…

「想像力」って言葉は想像力をかき立てるか

最近思うこと、というかずっと前から思ってきたことなのだが、「想像力」という言葉は、あまり想像力をかき立てないのではないか、と思っている。 たとえば子どもの「いじめ」問題などで、「いじめられる側だったらどう思うか、という想像力の欠如」という言…

「じゃま」という議論こそ邪魔だ

橋下知事「伊丹空港じゃま」 地元市長「暴論だ」(asahi.com) この「関空ありき」「伊丹じゃま」の暴論をいつまで放置しておくのかと思う。 この間も仙台へ飛行機で往復したが、伊丹の人気ぶりと関空、神戸の不人気ぶりとはものすごい差がある。ネットで旅行…

福田首相、辞任へ

当然と言えば当然だし、現在の国民生活(非正規雇用だらけで平均年収が目減りする一方なのに、将来が不安だらけ)が少しでも改善されることに辞任が役立つならば大歓迎、と言うべきだろう。それにしても総理大臣になることが「貧乏くじ」であるような国は、…

日本に「本当の映画批評」は殆ど無い

「ディベート」や「ディスカッション」、「ディスコース」を指導していて気がつくのは、日本では一つのテーマを素材に180度反対の意見を戦わせて、参加者の認識を深める、という練習をする機会がきわめて乏しいということだ。9割の人が絶賛するテーマに対し…

(7/5)人生には何度か虚無に襲われることがある

ふと、何処かの国のある刑務所(捕虜収容所?)の話を思い出した。看守が囚人に仕事を命じる。広場の一角に穴を掘れという。囚人たちは炎天下の中、穴を掘り続ける。ようやく出来上がった穴を、今度は埋めろという。また囚人たちは埋めていく。翌朝、看守は…

芸能界なんて

先日のことだが、上方落語協会会長のコメントを読んで幻滅した。まあ、知事との関係を悪化させない方が今後のことを考えれば得策、ということなのだろうが、もはや「ワッハ上方」がどこへ縮小移転してもしょうがない、ということを承認しているのだとすれば…

H知事の改革案が出て

細かいことは書かない。このまま「タレント人気」で押し切られてはたまらない。「赤字削減」の美名の下に、どれだけ多くのかけがえのない文化遺産が大阪から消失しようとしているか。今一度全国の皆さんが注目して頂きたい。彼らには少ない予算で同等の文化…

すれちがい

旅行から戻ってきてブログを覗いたら、「道路云々以前に、日本のガソリンにかかる税金は高すぎる。」と以前私が書いた書き込みに反論があった。ヨーロッパはもっと高いという。人が言った価値判断を、あたかも事実判断であるかのようにわざと誤読すれば、そ…

大阪府:橋下改革でがん対策遅れ…推進計画の予算不透明(毎日.jp)

4月27日の記事である。知事の強引な改革要求は、あらゆる方面で迷惑をかけている。ついには、がん患者まで。この知事の支持率が高いらしい(マスコミはそう言う)のだが、人命軽視の首長に次の当選はないと断言しておきたい。 大阪府の橋下徹知事が進める財…

いいじゃないか、NHK大阪放送局

NHKの午後6時台の関西ローカルニュース「ニューステラス関西」では、この一週間、橋下PTの改革案に対して、連日事実上の批判特集を組んでいた。特に「私学助成」の削減問題では、実際に私立高校の生徒の家庭や学校での様子を取材し、「私立高生の家庭は裕福…

「嘘泣き」知事(なんとかならんか、大阪)

昨日のニュースで見たが、ある大人が自分のワガママを聞いてもらえなくて泣いたらしい。しかも今日、叱った周囲の大人達を記者の前で罵り、あとで撤回したらしい。この人物の「子どもっぽさ」は桁外れである。しかも聞き捨てならないのは、「あれはうそ泣き…

夢もロマンも何もないプランを出してきて、これに税金を払えと言うのか

財政再建のどさくさで「カネにならない」府民サービスから先に切ってしまおうという魂胆の「改革」案は、抜本的な見直しをさせるのが当然だと考えている。 4月11日付の「毎日」の記事「大阪府:橋下PT、1100億円改革案 サービス低下、反発も」には、 …

赤字自治体首長のパフォーマンス

この間、色んな人に会ってきたし、政治の話になることも多いのだが、橋下知事のことを良く思う人にこれまで一人も出会っていない。支持率が高いなどとして関西の橋下翼賛マスコミは反対論を封殺しているが、それは一体誰の意志が反映しているのだろう。 私が…

夜、研究会の存在意義について考える

ふと、図書館で斜め読みした、ある研究書のことを思い出す。 ある地方の研究会のメンバーが集まって書いたというその論集は、基本的な見解の一致さえなく、好き勝手に議論の方向を各自で広げていた。おそらくこの研究会では、満足な討論が為されなかったのだ…

バラエティー番組に「知識」は必要か

先日、友人のO氏と酒を飲みながら、表題について駄弁っていた。私は思う、バラエティー番組が「バカバカしい」のは当たり前だと。良い意味で「くだらない」からこそ、バラエティー番組なんだと。だから、芸人が真面目な顔をして知識を披露するのはおかしい…