2008-01-01から1年間の記事一覧

(10/26)古老のまなざし

神戸市立博物館の「コロー展」へ。混み具合はそれほどでもない。雨が降っていたせいか。 コローはいつ頃からだったか、私が西洋の絵画を見始めてすぐにファンになった画家の一人である。ブリヂストンや大原で見たのも印象深かったが、それ以外でも全国にコロ…

(10/24)論理的5

「論理の嘘にだまされない」トレーニング、というのは、どうやら「正しい論理の表現を学ぶ」というアプローチよりも関心が高い、ということが前期後期とやってきて分かってきた。クイズ性もあるだろうし、計算問題的なやり方に学生が慣れているというのもあ…

『季論21』第2号が発売

10月20日に第2号が出た。我が家には先週届いていたのだが、本ブログでの宣伝をすっかり忘れていた。 1号、2号と読んでみてすぐに気づくのは、執筆者の年代の大半が高齢者だということである。「団塊の世代」以上の年代の各界の論者から若い世代へ、伝えてお…

(10/23)疲れは翌日に残す主義?

昨日は津の仕事で、それほど疲れなかったはずなのだが、夜に院の講義を聴講した後あたりから疲れがどっと出てしまい、今朝は爆睡。出勤すべき用件がなかったので、朝食後に午後まで寝る。 午後から明日の準備。前期の蓄積のおかげでサクサク終わる。夕方に印…

『理想』681号(9月15日発行)に鷲原知宏氏による共訳稿が掲載

ザグレブ大学のダミール・バルバリッチ教授によるハイデッガー研究の論考「放下としての有」が、井上克人関西大学教授と鷲原知宏講師の共訳で掲載されている。

(10/21)日常のささやかな喜び

今朝、珍しく悪夢にうなされなかった。今日は良いことがあるかもしれないと喜ぶ。 朝食も美味しい。今日は一日元気に動ける気がする、とまた喜ぶ。 午後の約束に少し遅れてしまったが、暑い中をダッシュできる体の軽さに喜ぶ。 夕方、突然睡魔が襲い小一時間…

(10/20)終わりを見届ける

今週は珍しく?演習の準備が順調に進んだので、逆に選択肢が増えて悩んだが、久々の気持ちの余裕を持って出講。 3限は生命倫理の諸論点を毎週学生にふっかけているのだが、今週あたりからようやく全員の反応が良くなってきた。カリ改善の効果が出てきたか。…

(10/17)秋は論理に向かない!?

論理的に考える第4週。前期と違って、ちょっと学生の集中力の低下が気になる。秋は他の行事が多いから、論理的思考に集中しにくいのかも。

論じたがる人々

ネット上のブログ(特にこの「はてな」など)のコメント欄では、ほんとうに多くの「論じたがる人々」が現れる。エントリの中で、その日の話題になったニュースなどについて挑発的(だと読者が感じた)言動を書こうものなら、数十のコメントはすぐに集まる。…

偶然、3000系に乗る

「祇園四条」から「出町柳」まで、京阪の快速急行3000系に乗る。快適の一言。カラーリングの斬新さに感激。車内の高級感も良い。私は生まれて一度も京阪沿線で生活したことがないのだが、こういう車両なら通勤したいと思える。

(10/19)京都へ

関西哲学会参加のため、京都大学へ。学会という場は、どこへ行っても毎回勉強になる。うまい発表とまずい発表の違いもつかめるし、うまい質問とまずい質問の違いも分かってくる。私は二日目しか行けなかったが、どうしてあの場に大学院生が少ないのだろう。…

(10/14)例のアレ、終了

今回も準備作業に骨が折れた。丸二日で5ページがやっと。ケアレスミス多発でがっくり。しかしこれで、ようやく胃痛と口内炎と不眠は収束に向かうだろう。時間も欲しいが、自分にやる気も欲しい。

(10/15)今、「民主主義」はどうでしょう

今日は津で社会思想の第三週。大胆(乱暴?)にホッブズとロックの思想の比較を三十分でやる(そんな無茶な、という声は無視)。良いとか悪いとかの問題ではないと思うが、18歳にとって90分も一つのことを続けるのは過酷なようだ。これはどこの大学でもほぼ…

すべては暗証番号のために

それにしても、暗証番号を忘れて何度も押し間違えて使えなくなったキャッシュカードを復活させるという手続きは、利用者にとってはほとんど「罰を受けている」のと変わらないと思った。自腹で交通費を払い銀行へ出かけ(ということは月〜金の9時〜3時に時間…

(10/16)ただ、ただ用事の一日

朝。送られてきた書類にサインをして速達で返送。出かけたその足で大学の健康診断へ。検尿、血圧、身長体重体脂肪、視力、聴力、採血、腹囲測定、心電図、胸部X線、問診。去年、今年と市民検診に行っていなかったので、二年ぶりのチェック。午後に13時間ぶり…

(10/12)てっちり

午後から地理哲学研究会。今日のテーマである「地域意識」は、私が以前から関心を持っている「愛郷心」の発生構造の問題とリンクするかもしれない、と少し思った。 夕方、ポストに町山氏の新刊が。結局、金曜深夜に「楽天ブックス」で頼んだのだが、今日届い…

「安楽椅子探偵」

先ほど、「解決編」を見終える。やはり犯人は予想通りだったが、犯人確定のプロセスに一部、気づかなかった点があった。これではもし応募していてもベスト7には入れまい。このシリーズは全作見ているが、つくづく推理小説は好き嫌いが分かれるだろうなと再…

もっと役に立ってくれアマゾン

帰宅後、週末への準備を急ぐ。借りようとして借りられなかった本は、急いで必要な分だけやむを得ずアマゾンに頼ることにした。また出費。泣くに泣けない。 アマゾンで思い出したが、今日はもう一つストレスのたまる話があった。10月9日から入手できると本人…

(10/10)浜の真砂は尽きるとも、世にストレスの種は尽きまじ

今日は「論理的に考える」。議論分析法をレッスン。そろそろクラス内で明確な習熟度の差が生まれてくる。ここからが勝負。 帰り、大学の図書館で一悶着。原因は私の勘違いと、カウンター職員の説明不足。 ある本が一冊延滞なので新たに借りられない、と職員…

(10/9)例のアレ

東京から戻り日常生活は続く。日曜の学会の共通課題「仕事・職業・労働」についても感想はたくさんあるが、ここに書く時間がない。 月曜は高槻で語学の演習、水曜は三重で社会思想史。学生たちの反応に驚いたり、喜んだりと、有り難いことに充実した講師生活…

(10/4)日本倫理学会に出席

朝一番の「のぞみ」で筑波大学へ。無茶なスケジュールで今週末のつくば行きを強行したために、昨夜は徹夜。結果的にそれが一日中響いてしまった。院生の頃のような強行軍はできないと痛感。 「主題別討議」は『「人間中心主義」か、「非ー人間中心主義」か』…

浅草の夜

朝のうちに宿に荷物を預けに浅草へ。この場所を選んだのは、つくばエクスプレスの停車駅だからである。駅の出口を出てすぐ目についたのは、ホームレスの多さだった。それは夜に宿に戻って、夕食のために外へ繰り出したときも同じだった。夜の浅草寺界隈を歩…

「自殺した方がマシ」なのか

先日の大阪での放火事件のこと。私はたくさんの人たちの口から「人を巻き添えにするくらいなら、自殺すればいいのに」という言葉を聞いた。ほんとうにたくさんの人から聞いたのだ。朝、みのもんたがそんなことを言っていたし、出かけ先のお店の人も、知り合…

(9/27)キャンパス・セクシャル・ハラスメントについて考える

先日も書いたが、午後から関大で開かれたCSH(キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク)第14回全国集会を聞きに出かけた。シンポジウムは、CSHとNAAH(アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク)との合同シンポジウムで、テーマは…

27日午後1時、「博士たちのワーキングプア」

テレビ東京系「ザ・ドキュメンタリー」で表題の番組が放送される。たった30分の番組であるが、私たちにとっては「やっときたか」の感がある。 サブタイトルに「1コマ2万5千円」とあるが、これはたぶん国公立の相場だと思われる。私学は(大学によって異な…

(9/21)演習2回目

演習は2コマやっているが、そのうち一つは生命倫理である。学生たちの関心も高いようなので、各人の問題意識を醸成する演習にしていきたい 実は私が院修了後、はじめて出版物(研究誌ではなく)に名を残したのは、生命倫理学の本(共訳)である。私は元々、…

秋は学会の季節

この秋、私が注目している学会や全国集会がいくつもある。多少宣伝もかねて、記しておきたい。 今週末の土日(9.27-28)に関大社会学部キャンパスで「キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク第14回全国集会」(同ネットワーク主催、非会員2…

(9/24)研究会→聴講

午後からヘーゲル論理学の翻訳研究会(第37回)。本質論が終了、これからは概念論。第一稿は終わりが見えてきたが、第一稿終了以降が大変だということは百も承知している。 夕方、急いで関大へ。大学院の講義「都市の風土学」を聴講。今週は木岡教授による「…

下書き消えた

19日付の日記を下書き保存したのだが、どこにも残っていない。内容は、「今日行ったコンタクトレンズ屋が私に投げつけた暴言」と、「以前買った眼鏡屋の怪しい商法」について。どちらも、読んで楽しくなるような内容ではないので、消えた方が良かったのかも…

「ゴロー氏」という無意識のカリカチュア

「スマステ」で今月の「月一ゴロー」を見る。5位「消えたフェルメールを探して」、4位「アキレスと亀」、3位「イキガミ」、2位「アイアンマン」、1位「落下の王国」。 私が元々劇場で見たかった映画は「アイアンマン」だったし、今回の「ゴロー」を見ても結…